微笑みについて

こんばんは

3月になりましたね
みなさんいかがお過ごしでしょうか?

僕は2月のチームバレンタイン公演をつつがなく終え、またいつもの日常を過ごしております。

いや、そう
日常に戻る前に公演後すぐタイに行って来たんですよ。

あの、僕お店をやってまして、毎年冬季休業という勝手なことをしてるんですが
今回は公演後がそのタイミングでして、なんならタイに行こうか!と。

なぜタイか?
いやタイには高校の同級生がもう15年ぐらい住んでまして、そんで会いに行くぜと。

でですね、こうなったら
せっかくだしなにかエピソードの一つでも書くよ。珍道中的なやつね。

…ま…特にはないんですが…

だってですよ
料理はうまいし物価は安いし気候は暑くてサイコーだよ!みんなおいで微笑みの国タイランド!

なんてねー聞きたいですか?
でしょ?
フラットに聞きたくないと今判断したわけです。

でも一つぐらい話そうかな。

あのー
行きの飛行機が成田発深夜0時ぐらいの便だったんです。

で、22時ぐらいに成田に着きまして出発ロビーに行きました。
そしたらなんかね、全然人がいないの。
床を磨くマシンみたいなのに乗ったおっさんがウィーン!なんつって床を思う様磨いてまして、、、

また無駄に天井高いもんだから
ウィーン音だけが第一ターミナルに
高らかに響きわたってますよ
なんかロハス?デトックス?違うな、、
まーよくわからんがそんな感じの雰囲気。

「なになにラッキーじゃないのーすげー空いてんじゃん!」
馬鹿だからそっこー思いました。

で、タイ国際航空のDカウンターに半ば鼻歌まじりに向かいました。
途中、出発案内板?ボーディングボード?みたいなのみたら
どこ行きか忘れましたが
23:30 どこどこ
だけしか出てないんです!

「ん」

一瞬考えました。
がすぐ

「あー0時以降の便は明日になるからまたそん時更新される方式ね」

そんな方式があるかは知りません。
しかしそこは力強く確信です。馬鹿だから。

で、おっさんの磨きがかかっていい感じに滑る床を、なんなら軽く靴をスライドさせながらDカウンターに向かいます。

誰もいません。

「はて、もう22時だぞ。チェクイン時間は過ぎてるではないか。なんと怠慢な航空会社なのだ」

ここではじめてちょっと考えます。

「あ、出発時間をみまちがえたか!ざっくり0時と見ていた可能性もあるにはある。ま、そんなわけはなかろうがな」

旅程案内の紙を見ます。

「やはり0時で間違いない、どうした成田いやタイ国際航空のやからどもは」

ちょっとプンプンとしながら
旅程案内を、
しかと見返します。

そこには
全く知らされていなかったある事実が書き記されてました。

「出発地 羽田」

「え」

「出発地 羽田」

「はい?」

「だから!出発地 羽田!(もちろん紙はしゃべらないがこんなニュアンスに見えた)」

「………」

なんかのトリックだとおもいました。
あぶり出し的ななんか。

で、しっかりと勇敢に
旅程案内を眺めるとどうやら
出発地は羽田と思いっきり書いてあるし
航空会社の遊び心あふれるあぶり出しではないことが理解できました。

「ちょちょちょ!!!」

無駄に高い成田の天井に
僕の渾身の「ちょちょちょ!」が響き渡りました。

わかりづらいでしょうから
どれくらいの「ちょちょちょ!」
だったかと聞かれれば

カートゥーンアニメ ロードランナーの敵役ウイリーコヨーテが
ロードランナーに落とす100t書かれた重りを
自分の足に誤って落としてしまった時の
いっぱくあってからの
「ウァーオーーーー!」
と同じと考えていただければわかりやすいと思いますよ。
んなこたねえですか。

なんか長く書いたな。

疲れてきたんで
思い切って前後編に分けてみます。
見てる人も少なかろうし。

見てる人またそのうち必ず。

では。

高橋一八