9月入っちゃいましたね。
でもまだまだ夏を研ナオコじゃないですがあきらめないので張り切っていきます。
で昨日ですね、
あのシン・ゴジラなんか知らんがな大学一回生女子と再びシフトに入っていたわけなんですが、こんな奇妙なことがあったりしました。
高橋 「あの、○○さん?」
女子 「(人差し指を口にやり)シッ!」
高橋 「・・・」
女子 「行け、、差せ、、差せ」
高橋 「・・・」
よくよく見ると
彼女は赤鉛筆を耳にさし競馬新聞「競友」を右手にポータブルラジオを聞いていました。もちろん営業中です。
女子 「差せ差せ差せえええ!」
高橋 「・・・」
女子 「(ポータブルラジオを壁に投げる)馬鹿野郎!」
高橋 「・・・あのお」
女子 「気合い入れて追えよ!バカか。死ね」
高橋 「○○さん?」
女子 「(殺気立っている)あ?」
高橋 「あ、、、いえ、ホント全然大したことじゃないんですが」
女子 「じゃあ黙ってろ」
高橋 「すみません…」
しばしの間。
女子 「辛気臭せえなあ!なんだよ」
高橋 「あ、いえ、この前お話しさせていただいたシン・ゴジラなる映画はご覧になられたかなあと思いまして」
女子 「知るか馬鹿(即答)」
高橋 「ああ、、、ですよね!あんなの観なくていいですもんね」
女子 「なんで差せねえかなあ、ヨシトミは」
高橋 「・・・ちなみに、、、」
女子 「まあだなんかあんのかよ」
高橋 「いや、ホントちなみに伺いますが、今営業中ということはご存知、、ですかね?」
女子 「お前さ」
高橋 「はい?」
女子 「うるさい」
高橋 「・・・すみません」
一応情報としてお伝えしときますが
彼女は1カ月前に入ったばかりで研修中のアルバイトさんです。
女子 「あー面倒くせ」
高橋 「・・お疲れ様です」
女子 「白々しいんだよ、てめえは」
高橋 「あ、いらっしゃいませえええ」
女子 「聞いてんのかよ!」
高橋 「いやお客様がいらしたからですね」
女子 「いいわ、寝るわ」
高橋 「ここで?」
女子 「店閉めたら起こして」
高橋 「・・・」
閉店後。
高橋 「○○さん、○○さん」
女子 「(起きて)んー」
高橋 「一応全ての業務終了いたしました!」
女子 「腹へったな」
高橋 「え?」
女子 「寿司食い行くか」
高橋 「え、いいんですか?」
女子 「食いてえだろ?」
高橋 「ありがとうございます!」
女子 「お前のおごりでな」
高橋 「・・・またまたあ!」
女子 「え、アルバイトだよな?」
高橋 「はい?」
女子 「お前は店長で、こっちは新人アルバイト、だよな?」
高橋 「・・・まあ、ハタから見たらどう写るかは別として、まあ書類上はそうです」
女子 「決まりだな」
高橋 「・・・お供いたします」
新人アルバイトさんが選んだ
寿司ネタが回ってない寿司屋にて。
高橋 「○○さん、飲みすぎじゃないですか?」
女子 「うるせえなあ!そんなだからお前はブクブクブクブクブク太るんだよ」
高橋 「・・・すみません」
女子 「・・・なあタカハシ」
高橋 「一応店長なんですが」
女子 「ああん?」
高橋 「タカハシで大丈夫です」
かなりの泥酔気味です。
女子 「ああ。(ロレツもおかしく)タカハシは映画好きか?」
高橋 「え?」
女子 「映画好きかって聞いてんだ!」
高橋 「え、、ああ、まあ、はい」
女子 「んんー、、そうなんだ(カウンターで突っ伏し寝る体制)大したもんだよ」
高橋 「・・○○さん?」
女子 「いや、大したもんだ(言葉はもうムニャムニャな感じ)
高橋 「・・・帰りましょうか」
女子 「(寝言気味に)君の名は。だ。タカハシ」
高橋 「君の名は。?」
女子 「今大ヒット中の劇場公開アニメ
君の名は。を観に行け。こいつはオススメだ。シン・ゴジラはいつか観るからさ、頼むよ、、、ムニャムニャ」
高橋 「・・・○○さん」
そして
高橋は着ていた薄手のカーディガンを彼女にそっと優しく掛けるのでした。
第1章 約束
おわり。
〜〜〜〜〜〜〜
またやっちゃった、、、
いつもの悪い癖で
ただ単に
「君の名は。というアニメ映画を観てすごく感動したので、店長、是非観てください!」
という、
純粋なうら若き乙女のレコメンドを
おもしろおかしくならまだしも
心優しきチンピラ物語りへと
大胆に改変して書いちゃった!し、
実際僕の勤務してるお店は
非常に誠実に営業してますので、すみません。
だもので早々に
君の名は。を観に行かなくてはならなくなりました。
もちろん非常に期待してますしなんなら
「夏休みはアニメを劇場で観る」
というのは
年とか関係なく日本人の務めではないかとも考えているタイプの中年なので、
ありがとうと言いたいぐらいです。
気になるのは彼女が最後寝言で
「いいかタカハシ。観たら2万字の感想文出せよ」
と言っていたので少しやっかいではあります。
またうそ言いました。すみません。
では、今週土曜日深夜の
映画館 T.ジョイ大泉でお会いしましょう。
ではまた。
高橋一八