いよいよ夏本番ですね。
今年も苗場に行けないじゃねえか!ふざけんな俺!
の代わりに
まあせっかくの夏なんで
最近は聖子ちゃん(橋本じゃない方)をよく聞いたりしてます。
僕らの世代はまさに聖子ちゃん(橋本じゃない方)世代だとは思うんですが
当時はアイドル特に聖子ちゃん(山本じゃない方)に思い入れとか全くなかったんですよ。
でも最近はよく聞いたりしてます。
工藤静香が作詞時は愛絵理と名乗るのと同じ方式を導入しているユーミンこと呉田軽穂さんによる素晴らしいメロディ。
その、工藤静香が作詞時は愛絵理と名乗るのと同じ方式を導入しているユーミンこと呉田軽穂先生ももちろん最高なのですが
なんといっても
松本隆先生による詞がね。
そんな松田松本松任谷の
「3M」作品で
今回ご紹介するのは「Rock’n Rouge」という曲です(唐突)
いや何が印象的かってね
「Rock’n Rouge」は
非常にその、人生のままならなさ
を教えてくれる名フレーズがあります。
いやこれ
発売当時中学生ぐらいだった僕と今の自分の年齢だと感じ方がね、だいぶ違うんですけど。
主人公は女の子なんですが
彼女が相当そっけなく接している男の子に対しての気持ちを歌っている曲です。
非常にキャッチーな明るい曲ですよね。
しかし
その、ままならないフレーズはサビにやってきます。
まず
「PURE PURE LIPS 気持ちはYES」
とジャブが入ります。
いやまあねえこの一節もなかなかぶっ飛んでるんですよ。
これまでの歌詞の流れ(内容はご自身で調べてください)からいきなりYES出てますからね。狂気すらはらんでます。
そしていよいよ
問題の一節が訪れます。
「KISS はイヤと言っても反対の意味よ」
…..。
もはや革命です。
だってですよ
KISSはイヤと言っても反対の意味!
だから汲み取ってね!と。
貴様正気かと。
難解すぎます。
バカな中学生には難解すぎます。
男子中学生A 「なんか、キスはいやって女子が言ったら、それはキスして!って意味なんだって!」
男子中学生B 「じゃあ断られてもチューしちゃていいんだ!!」
ってそんなわけないです。
いや逆に当時中学生の僕は
布団にくるまって震えていました。
「女って、ますますわからんばい…」
しかしながら
僕もなかなかの年齢になり当時はぼんやりしていた歌詞の世界観がわかり始めます。
よく読むと
端々に2人の関係性やキャラクターがあの短い歌詞の中に非常によく描かれてるんですよね!
「ああ、なんか女子ってそんなニュアンスあるんだよなー」とか「初々しくも可愛らしい2人だなーうふふ」とかね。気持ち悪くてすみません。
あ、ちなみに真面目な話。
僕の一番グッとくる箇所は
2番のサビ
「PURE PURE LIPS 横断歩道 白いストライプの上」
いやー鮮やかですねー
僕みたいなもんにも世界が鮮やかに写りますよ!
まさに松本隆マジック。
いや、松田松本松任谷
3Mによるジェットストリームアタックと言っていいでしょう(ファーストガンダム参照)
ここまで夏といえば聖子ちゃんサウンド!的に
語ってきましたが
ここでふと気付いたことがあります。
最強の3M
中でもスゲー夏を感じるなと思っていた「Rock’n Rouge」
歌の最後はこんな信じられない一節で締められています。
「花びら色の春に I will fall in love」
いや春の歌かい!
人間思い込みって怖いです。
気をつけなはれや!
最高のフレーズが出たので今日はこの辺で。
今日から3日間は東京で苗場オフィシャルビアーであらせられるハイネケンさんを飲み続ける所存です。
ではまた。
高橋一八