それじゃあタイ旅行下の句読みまーす。
去年3月と6月のブログに上の句読んでますので、わからない方はそちらから先にどうぞ。
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成田空港第一ターミナル
出発ロビー喫煙所
2015年2月17日 PM11:00
「申し訳ございません。
あいにく本日満室を頂いておりまして」
俺は受話器を置き深いため息をついた。
断られるのはすでに3軒目である。
ある程度予想はついていた。
リーズナブルな空の旅。
それはリスクを伴うことでありペインアンドゲインなのだ。
成田空港のLCC開港に伴い
朝一番の便に飛び乗るための前日泊。
空港近くのホテルは大盛況だと聞く。
くの字に体を曲げシングルベッドに沈み込むビジネスマンや外国人。
中には「日帰り海外」なんていう猛者達までいるという。
まったく、ロートルの俺には何が何だかと言った話だ。
しかし、いくら俺がLCCビギナーだとしてもそれくらいのことは、流石に理解できる。
頭髪は薄くなり面の皮だけが厚くなっちまったが、まだまだそこまではボケちゃあいない。
ただ、困ったことに
一つだけ理解できないことがある。
まぁ一つだけだが。
電話の向こうおそらくは
フロント係であろうもの達は皆一様に、
「満室を頂いておりまして」
と言うのだ。
…….。
「妙だな…」
昔から疑ってかかってしまうのは悪い癖だ。
挙げ句、自分のカミさんまで疑って逃げられるのだからまったく世話はない。
話を戻そう。
俺は、喫煙所のくすんだ窓に写る
京葉高速道路のランプを見ながらこう思った。
「なんだ、満室を頂いておりまして、って…」
さらに俺は最後のタバコに火をつけ続けた 。
「嫌味な言い方だな」
私の頭の中の消しゴム的な何かが火を吹いた。
「いやだから、そっちサイドの盛況ぶりとか知らねーし。泊まれねーのに自慢とかしてんじゃね!
何を勝手に頂いといて、
いやーうちのホテル人気でしてグヘヘ、とか言ってんじゃね!」
まぁつまりそういうことである。
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すみません。
なんだか
レイモンドチャンドラー(読んだこと無い)と大藪春彦(読んだこと無い)を
足して2で割ったみたいなハードボイルドタッチで書き出してしまいました(もちろんこんなタッチかどうかは知らない)
あー楽しい。
こんばんは。高橋です。
結局ですね、4軒目のビジネスホテルが空いてまして、まぁちょい高めなんですが背に腹は変えられない訳で取りました。
「送迎バスが11番のバス停に参ります。そちらにお乗りくださいませ。一同心よりお待ちしております」
と、電話口の向こうの優しいお姉さん(実際はなかなかのおばさんだったが、この時点ではなんだかんだで凹んでたから、優しくも包容力があるお姉さんを勝手にイメージしたというのが正解)が言います。
待つこと15分。
乗り込みます。
「え、俺1人?」
マジで乗客僕1人だったんですよ。
運転手とサシです。
3軒満室だったのに、大丈夫かこのホテルは。
まぁ結果大丈夫なんですけどね。
ホテルに着いたらさっきのおばさん(すみません!)に手続きしてもらい、無事完了。
したら隣に売店的な何かがありまして、まぁ買いますよね酒とあたりを。
今日は飲んでもいいでしょう全部自分の凡ミスだけど、いいでしょう。
なんかね、いろいろあったんですがビジネスホテルに一泊とかそんなないから
これはこれでそこはかとなく楽しかったんですよ!
で、もちろん飲みすぎて寝坊しますよね。
なぜなら僕だから。
ダッシュでホテル玄関に向かいます。
が、走ってる途中に、いや根本的にLCCって第一?第2?ってなります。
もちろん調べてないからなんですが。
バス乗り場を大きく旋回し、フロントに戻ります。
僕「エアアジアって第一ですか?第二ですか?」
フロント「え、第一です、かね?」
まさかの質問を質問で返されパターンです。
僕「ホントに第一?」
フロント「と思いますよ?」
もう馬鹿とやりあってる暇はありません。
とりあえず第一ターミナル行きに飛び乗ります。
いやー、結局ね。
まさかの第二だったんですよ、、、
なんか、わかりません?
まぁどこでもいいんですけど、
探してた場所に一か八かで行ってみたら
着いた瞬間降りた瞬間に
「あ、多分ここじゃない…」感。
なんかありますよね?
第一ターミナルはまさにそれでした。
なんかね、雰囲気に余裕があんのよ。
LCCにはないゆったり感みたいなのが。
ソッコーでインフォメーションに行きます。
「エアアジアは第一じゃないでしょ?」
完璧に間違ってる前提の質問ですが、確信がありますから雰囲気で。
インフォメーションガール 「第二です」
「(静かに)出たーいつものやつ」
もうね。こんなんしょっちゅうだからいちいち反応してらんないっす。
僕 「第二に行くにはどうすれば?」
インフォメーションガール(呼称が長げーな) 「今来たバスにお乗りなさい!」
僕 「え?今のって、、第一行きでしょ?」
インガー 「この馬鹿!あれは循環バスなのよ!第一第二を循環してるのよ(流石にこんな言い方ではなかったはずですがこんな風に聞こえた)」
僕 「ありがてえや!」
またダッシュでバス乗り場に行きます。
今乗ってきたバスに乗ります。乗れます。
もう真冬に汗だくですよ!
「まぁでも結局ロスタイム無しだから、いいか」
そんな感じで無事に成田空港を旅だった旅だったのです。
しかし、
僕は時間長めのLCCの怖さを
この後嫌という程味わうのでした、、、
いやー書いた!
結局、6時間ぐらいの出来事しか書いてないけど。
「これ、意外と書けそうだな、、、」
と書く前までは大した話ないから逃げてたんですが、
なんだか楽しく書けちゃった!
だもんで、思い切ってタイ旅行記続けます。
ではまたすぐに。
高橋一八